はあ〜。朝から気分が悪いわ。
ふくみみ先輩、朝からご機嫌斜めですね。なにかありましたか?
かなでちゃん、聞いてよ〜!旦那が布団を踏むのよ!!
・・・はい?
だから、旦那が私の布団の上を平気で踏むの。
それで怒ってるんですか?
え・・・そうよ。私おかしい?
いや、ごめんなさい、全然気持ちがわかりません。
それの何がいけないんですか?普通じゃないですか?
!!!!!
かなでちゃんもそっち派!?
え!?
友達に「旦那が布団を踏むのが不快」って言っても同意してくれる人がほとんどいないんだよね。
やっぱり。ふくみみ先輩、少し神経質すぎじゃないですかね?
え・・・でも、めちゃくちゃ嫌でストレスなんだよ。不快に思いすぎて本気で別居を考えてるくらい。
そこまで!?ちょ、ちょ、ちょっと待ってください!とりあえず何が不快なのか話を聞かせてください!
旦那が布団を踏むことにイライラする人は少数派!?
ふくみみです。
旦那が布団を踏むのが、どうしようもなく嫌なんです。
でもわかってくれる人が周りにはほとんどいません。
百歩譲って「わかる気はする・・・」と言ってくれる人も、そこまで目くじらを立てて怒ったりはしません。
私にとっては「許せない」と言うレベルで不快感を覚えます。
布団を踏まれたのを見た瞬間に「ゾッ」としてしまうくらい。
ところが周りにはそんな私に同調してくれる人は少ない。
なぜ私だけ、こんなにも不快感を覚えるのでしょうか。
試しにネット検索をしてみると、同じ思いを感じている方は結構いるようでした。
けれど、お見かけするどの方もみんな、私と同じように「自分が間違ってますか!?」という論調です。
間違っては、いないと思う・・・。
けれどもその根拠がわかりません。
今のところ「感情的」「神経質」と言われてしまうと言い返す言葉がないのです。
なぜ布団を踏んでほしくないのか?
「布団を踏んでほしくない」という感情は何か日本のマナーに由来するような気がしていましたが、検索してもピッタリ該当するものは出てきません。
ただ、やはり「昔の”もの”の扱い方」に関係するようです。
そもそも布団を踏まれた時に何を感じているのでしょうか?
私の場合は以下の3つです。
- 自分が踏みつけられていると感じる
- 汚いと感じる
- ものを大事にしていないと感じる
自分が踏みつけられていると感じる
「布団」は人が身体を横たえて安らぎを得る場所です。
そして「踏む」という行為は「踏みつける」「踏みにじる」などの言葉があるように、上から押さえつけるイメージがあります。
なので、布団を踏まれると、自分が安らぎを得る場所を荒らされたような気分になるのです。
そんなに布団を踏みたいなら自分の布団を踏めば良いじゃないですか。
なのに、なぜか私の布団を踏んで行くところにも、私が踏みにじられているような感覚が走ります。
(実際、なぜ旦那自身の布団は踏まないのかが謎・・・)
汚いと感じる
「足の裏」は、旦那に限らず不衛生なものです。
床は気づかないうちに何が落ちているかも分かりません。
毎日どんなに掃除をしていても埃や菌を除くことは出来ません。
また、トイレや台所など、菌が充満している場所にも「足の裏」は接触します。
旦那の足が汚い、ということではなく、足の裏というものはそういうもの。
私の足の裏も汚いんです。
その足の裏で布団を踏むと埃や菌が布団に移ります。
踏まなければ付かなかった汚れが付きます。
布団はしょっちゅう洗えるものではありませんので、出来るだけ余計な汚れを付けないようにいつも気を配っていたいのです。
しかも、なぜか私の布団ばかり踏む・・・ゴニョゴニョ
ものを大事にしていないと感じる
男性は女性より重量がありますから、歩くときも「ドン!ドン!」と足音がすごいのです。
そんな音をさせながら私の布団を踏んで行くのです。
頭の中では旦那のことがアニメで見た「逃げ惑う人間を踏みつぶしていく巨人」と重なります(汗)。
「布団に対する気遣い」がないな、と感じます。
70kgも80kgもある人間が踏んだら布団は傷みます。
中綿がペチャンコになります。
「ものは丁寧に扱う」「音を立てて置いたり投げたりしない」と躾けられてきた私には、ものを大事にしていないと感じられてしまうのです。
でもそういうのって家によって違うから難しいですよね・・・。
うん、そう。感覚的なもので、言っても言っても理解してもらえない!
よく「ものを雑に扱う人は妻も雑に扱う」って言うけどさ、布団を踏むのをやめない旦那はどうなの!?
あわわ^^;
戦前までは「布団を踏まない」が常識
70代以上のマダムに聞いてみると「布団を踏まない」は「常識よ!」と言ってもらえる確率が上がります。
やはり戦前と戦後でガラリと考え方が変わってきているようです。
昔は、布団は大切な「嫁入り道具」の一つでしたから、思い入れもひとしお、大事にしたいという感覚の人が多かったのでしょう。
でも今はいろんな「しきたり」が衰退しています。
もちろん悪習は止めていくべきと思いますが、中には残っている方がいいのに「楽さ」だけを選んで捨ててしまうものもあります。
「丁寧に暮らす」というのは、もはや死語になりつつありそうです。
「布団を踏まない」という感覚は、今よりももっと「もの」が手に入らなかった時代。
「道具」や「もの」を大切にしていた時代のこと。
今はなんでもボタン一つだし、いらなくなったら捨てれば新しいものを買えるし、みんながお金でサービスを買える時代。
「もの」に対する感覚がどんどん鈍っていくのも仕方がありません。
最後の将軍徳川慶喜の孫の榊原喜佐子さんの、子ども時代の日記を元に書いた著書「徳川慶喜家のこども部屋」の中で、「全く布団に乗らずに布団を敷く」ということが書かれています。
昔の良いお家柄のしつけの中では「布団を踏まない」ということは当たり前に伝えられていたようですよ。
何度言っても布団を踏むのをやめない旦那。解決策は?
ショック・・・。良いお家柄では「布団を踏まない」というのが常識なんですね!うちは全く気にしてなかった・・・。
まあ、時代が違うしね。ベッドのご家庭も多いから確かに廃れていく感覚だよね。
でも旦那さんとは大丈夫そうですか?
いや〜、チリツモで、だんだん我慢できなくなってきちゃってる。
旦那さんに布団を踏まないで、って伝えました?
何度も言ってるよ!でも一向に治らない、というか、最近じゃ分かってて踏んでる感じさえあるよ。
まあ、それは言い過ぎな気がしますが・・・。妻が「嫌だ」って言ってるんだから理由はなんであれやめればいいのに。減るもんじゃなし。
でしょ!?変にあまのじゃくだから言えば言うほど意固地になるのよ〜。
でもそれで別居や離婚というのも、どうかと思いますよ!?
そうだね。良い人だからもう少し一緒に暮らしていきたいし(笑)。
(もう少しって・・・^^;)
いっそのことお布団をやめてベッドにするというのはどうですかね?
やっぱりそれしかないよね〜。でもベッドを置く場所がないんだよ。
折り畳みベッドがありますよ!キャンプ用のベッドなら持ち運べるくらいコンパクトになります。
なるほど、キャンプ用か!あんまり物を置きたくないから良いかも!日常使いも出来るかしら?
これ良いですよ。かなりしっかりしてます!
あ、いいね!高級ベッドみたいなクッションとかいらないし。
私には身軽が一番いいな。防災時にも使えそうだしね。
ふくみみ先輩は「合理性」第一ですもんね(笑)。
とりあえず自分の分だけ購入してみようかな。良さそうだったら寝室に二つ置いてしまおう。
起きたらワンタッチで折りたためるから、毎日片付けても苦にならなそうですね!
まとめ
結局、「布団を踏むのはありなし問題」に確固たる解決策はないみたいです。
ベッドのご家庭がほとんどになってきて、「一般的マナー」として教えられる必要がなくなってしまいました。
けれども「物を大事にする」という精神を持っていれば、少しは気を遣うのではないでしょうか?
「踏んではいけない」とまでは思わなくても、「ズカズカと踏まない」とか「端を歩く」とか。
ちなみに旦那は神社の参道は真ん中を歩きません。そういう気は遣える人です(笑)。
「布団を踏むか踏まないか」という問題は、今や「日本人のこころ」を問う問題になってしまい、常識としては風化しているかもしれません。
私は、今まで全然気にしてなかったけど、これからは布団踏みません!
嬉しい!若い人がそう言ってくれると気が晴れるわ♪
ちなみに座布団も踏んじゃダメだよ。
ええ、うそ〜〜〜!!!?