ふくみみ先輩、明けましておめでとうございます!お正月どう過ごされたんですか?
かなでちゃん、ことよろ〜!正月は旦那の実家にご挨拶よ。
わ〜、嫁業、大変ですね!
まあね。でもお義父さんもお義母さんもお元気で、お酒を飲んで楽しかったよ♪
おとうさんおかあさん、お幾つなんですか?
そろそろ80かな。
それじゃあ介護とか、終活とか考えないとですね。
・・・やっぱり、終活してほしいよね・・・(急に落ち込む)
ど、どうしたんですか、先輩!?
旦那も旦那の家族もね〜、万が一のこととかな〜んにも考えてないの。いつも「その時が来たら考えればいいよ〜、なんとかなる!」って考える家族だから(汗)。
わ〜、それ、やばいですね・・・
かなでちゃんもそう思う!?私もお墓とかちゃんと考えているのか気になって仕方ないんだけど、聞けないよね〜
その辺のこと、ちゃんとしておくのは親の努めだと思います!
私もそう思う・・・。でも終活っていう考え方が出だしたのは最近だし、まだまだ抵抗がある人は多いみたい。
え〜〜〜、でも、人間なんだからいつか死ぬのは当たり前ですし。その時になって慌てて準備したら遺された人が大変じゃないですか?
私もそう思うんだけどね〜。全然わかってくれないんだよね〜。こっちからは言い出しにくいし、頭痛い〜
この記事は、親御さんが子どもの本音に気付いて自ら終活をするようになってくれれば良いなと思って書きました。
ふくみみの個人的な意見にはなりますが、同じように思っていても言い出せない子どもがたくさんいる、と思っていただけたら大変ありがたいです。
親の終活、子どもからは切り出しにくい
親が死んだら残された家族がしなければならないことはたくさんあります。
遺品整理だけではありません。
葬儀はどうするのか?
墓はどうするのか?
決まった寺や墓がある家は悩む必要はないですが、そうではないご家庭ではことが起こってから探すのは非常に大変です。
また、親の希望をできるだけ叶えてあげたいという子心もあるでしょう。
家族・親戚・友人知人間の不要なトラブルを避けるためにも、生前に「本人の意思」を準備しておくことは大変重要なのです。
けれども、なにぶん大変デリケートな問題なので親の生前には子どもからは相談しづらいものです。
最近では「終活」という言葉が流行り、自分から進んで死後の準備をしてくれる、意識の高い親ごさんが増えました。
とはいえまだまだ浸透はしておらず、終活を薦めると「俺の死を望んでいるのか!」と怒り出してしまう方もいます。
でも・・・言わせてもらうなら「子どもになるべく迷惑をかけたくないとは思わないのか!」と思ってしまうのが本音です。
親の死後、人間関係のトラブルに巻き込まれた友人知人を多く見てきましたから、その泥沼さ加減を見て出来れば自分はそうはなりたくない。
「この人には相続のトラブルなんて関係ないだろう」と思うような人でも何故か必ず何かあるのです。
あなたも例外ではなかったとしたら・・・どうしますか?嫌ですよね?
トラブルなんて出来るだけ避けたいと思うのが人情ですよね。
そのためには親に終活をしておいてもらうことは必須なのです。
親の死後にやらなければならないこと
親が亡くなったらやることって何があるんですか?
ざっと並べてみたらたくさんあったよ!
これらは頭の中で思い付くものだけで、実際の場合は予想もつかない様々な出来事が起こったり、人間関係のトラブルに巻き込まれたりなどしてもっとたくさんの処理手続きが必要になることがあります。
全部終わらせるまでに、早くても半年から1年は見込んでおいた方がよさそうです。
ふくみみの父親が亡くなった時は、本当に何も準備をしておらず大変でした!!
主に母が全ての手続きを取ってくれたのですが、一時期ストレスでげっそり痩せてしまいました。
相続の関連で母と兄の関係に亀裂が入り、現在は連絡も取っていないそうです。
順番で言えば次は母なのですが、兄は母の葬式には出ない、と言っています。
そうなると喪主は私でしょうか?
母は父の相続や事後処理があまりに大変だったため、自らすすんで終活をしてくれています。
遺言書も準備してくれているそうです。
もし何も準備していなかったら・・・思いもよらぬトラブルの実例
そういえば父の葬儀の時に母と親戚との間でトラブルが起こりました。
内容は、葬儀の規模のことでした。
母は名古屋人にしては珍しく豪奢なものが苦手な性格です。
そのため父の葬儀も、家族と親戚だけのこぢんまりとした形式を選択しました。
ところが父の弟(ふくみみからは叔父さんにあたります)がこれに激怒。
「兄貴が可哀想すぎる!」と母を怒鳴り散らしました。
実は母は不遇な結婚人生を歩んだ人で、身勝手な父の振る舞いに振り回されっぱなしでした。
父は実家には格好いいことばかりを言いふらし「自慢の長男」と思われており、家庭でどんな振る舞いをしていたのかを全く知りません。
そんな「自慢の長男」を送り出す大事な葬儀があまりに質素だったので、父の実家は怒ったのです。
でも、長く東京に住んできた私たち家族は家族葬が当たり前の感覚。
今では芸能人も大きな葬儀はしない方が多いので、田舎の人の考え方にびっくりしました。
最後の最後まで「出来の悪い嫁」の扱いを受けた母が可哀想でした。
***
そんなことがあったのに母が先日「自分は葬儀は出さないでいい」と言い出しました。
母は昔流行っていた永代供養の「納骨堂」を契約済みです。
家族が眠る墓ではなく、たくさんの人が一同に供養されるところです。
「墓がない」というだけでも何か言われそうです。
それなのに葬儀さえもしないでほしいと言うのです。
その納骨堂では葬儀の方法を生前に決め、亡くなったらその通りに行うことになっています。
父の時の例を見ているので、ふくみみは「それでは私が親族から罵られる」と言ったところ「葬儀を希望しない旨を遺言に残す」と言ってくれました。
もし遺言など本人の意志を明確に表すものが何もなかったらどうなるかと思うとゾッとします。
ただでさえ落胆しているときなのに、罵られたり嫌味を言われたりしたら鬱になってしまいそうです。
遺された子どもが嫌な思いをしないためにも、親が終活をしておいてくれることは大変重要なことなのです。
終活とは具体的に何をしたらいいのか?
「終活」の必要性は分かりましたが、実際に何をしたらいいのでしょうか?
最近では便利な本やグッズがたくさん売っています。
検索すればAmazonでも簡単に見つけることが出来ます。
例えばこちら。
終活に必要な通帳や印鑑、保険証券、遺言状などをファイルに入れて一つにまとめておけるのはもちろん、葬儀の希望などを書いておける便利なプリント7枚つき。
このファイル一つで必要な情報が網羅できれば、遺族が助かることは間違いありません。
私もやろうかな・・・。寿命はまだまだと思うけど、何が起こるかわからないし。
金融資産が分散しすぎているから自分の頭の整理にもなりそう!
ふくみみ先輩、こ、この本、4〜50代のうちに読んでおいたら良さそうです!
おわりに
「親の終活に関する意識調査」では、親から終活の相談をしてほしい人が7割以上と出ています。
そりゃそうですよね、親の死についての話ですから。気持ち的に難しいです。
でも終活は大事なこと。
終活は親の死後さまざまなトラブルを回避する唯一の対策と言っても過言ではありません。
遺される家族のことを想えば、面倒でも先延ばしにせず今すぐ向き合うことが大切だと思います。
それでこそ本当の家族想いですね!
終活はいつやってもいいよね。自分はまだ死は遠い、と思っていたら大間違いだよ・・・
つい縁起でもない、と思ってしまいますが、いざという時がありますからね!
\旦那はわかってくれない・・・/