今回は「オフィスの環境維持を頑張っても誰も評価してくれない」というお悩みを考えます。
投稿ありがとうございます!
オフィスの環境維持って超重要だよね。
はい!汚いオフィスで仕事したくないです。
オフィスが綺麗かどうかって、転職する時のポイントにもなるよね。
建物が新しくて綺麗、とかそういうことじゃなくて、整理整頓が行き届いているかということですよね。
社員のストレス度合いってそういうところに現れるからね。オフィスが荒れてる会社は大体ブラックだよ。
わかります!だから、率先してオフィスの環境維持・改善をしてくれている人って神ですよ!
大袈裟だけど、運気向上とかまで考えるとあながち間違ってはいない・・・(笑)。
運気向上!?そこまでは考えてなかったけど、確かに風水を取り入れて業績が格段にアップしたオフィス、聞いたことありますね!
あ〜、でも今回風水のことまで突っ込むと論点がズレるから、あくまで「オフィスの環境維持は超重要!」という話で進めるね!
誰にも評価されない仕事
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初めまして。
私はとある企業で総務担当をしている中堅社員です。
部署構成は女性社員が二人と部長(男性)が一人になります。
弊社では通常の業務スペースの他に会議用の個室が3つあります。
そのうちの一つをカスタマー部門の人たちが、DM発送作業のために占領してしまいます。
作業用の資材なども片付けずに出しっぱなしにしています。
私が入社した当初(4年前)に、営業部門の男性から「会議スペースが足りない。あの荷物置き場の状況をなんとかして」とクレームが入りました。
そこで私ともう一人の女性社員で片付けをし、荷物を置く場合は申告してもらうこと、またラベル貼付を義務付けました。
「作業期間○月○日まで」と明確に明示してもらうようにしたのです。
そのおかげで会議室の状況はだいぶ改善されました。
あれから4年・・・
メンバーもかなり入れ替わり、その頃の記憶が薄れてくると、また同じ状況になってきています。
数日前にも段ボールが14箱届き、あっという間に会議室の一角を占領してしまいました。
カスタマー部門の担当者が発注を間違えたとのことですが、実はこれで今年度3回目です。
私は部長に訴えました。
「これで3回目です。なぜこのようなことが起こるのか、原因追求と改善策をしてください。でないと、また他の部署からクレームが来ますよ!」
すると部長はキョトンとして
「クレームってだいぶ前のことでしょ。その後は特に来てないんでしょ?」
これを聞いて、私はそれまで蓄積していた不満が爆発しました。
「あれからクレームがなかったのは、私が状態をキープするように努力してきたからです!
社員に対して細かい注意を根気良く続けてきたからです!
でも、それももう限界です!私はお母さんじゃありませんから!!」
少々子供じみた怒り方だったと自分でも反省していますが、止まりませんでした。
片付けって、オフィスだろうが家だろうがやることは一緒なんです。
社員は「自分以外の人も使う場所だ」という認識は少なく、出したら出しっぱなし、ゴミが床に落ちていても拾わない、という人が多いです。
出したものを収納場所に戻したり、食べこぼしシミを拭いたり・・・
「私はお母さんになるために入社したんじゃない!」という想いがどんどん膨れ上がっています。
さすがに4年経つと諦められるようになったのですが、久々にキレてしまいました・・・。
こういった仕事を上司が褒めてくれることはなく、もちろん給料に反映することはありません。
でもこういうことをやる人がいなければ、オフィスはあっという間に雑然とします。
もう少し評価されても良いんじゃないか・・・と思いますが、ふくみみさんとかなでさんはどう思いますか?
かなでちゃんはどう思う?
もちろん、評価されるべきです!!!
全面同意!!!
オフィスを保つための仕事(環境維持・改善)はもっと評価されるべき
オフィスは快適な場所であれ、というのは、社員にとってはあって当たり前のもの。
でも、その状態に”保つ”というのは案外大変です。
誰かが責任を持って取り組まなければあっという間に悪化してしまいます。
なぜでしょうか?
その答えは「割れ窓理論」にあります。
割れ窓理論
アメリカの犯罪心理の実験で「割れ窓理論」というものが実証されました。
たった1箇所の割れた窓を放置すると、地域のモラルが低下し、環境悪化を招き、犯罪が増えるという理論です(詳しくはwikipediaへ)。
たった一つのゴミを放置するとだんだんと意識が緩み、その他のゴミも放置するようになり、気づくとゴミ屋敷になってしまう。
・・・イメージできますよね(笑)。
もし、オフィスで誰も「オフィスの環境を維持する」という意識がなかったらどうなるでしょうか?
ゴミ、食べこぼし、備品の出しっぱなし・・・割れ窓要因はとっても多いです。
業者清掃とは違う「オフィスの環境維持・改善」業務の必要性
「業者さんが清掃に入ってくれているから大丈夫じゃない?」と思う方もいるかもしれません。
ですが、業者がやる「清掃」と、社員がやるべき「オフィスの環境維持(または改善)」では根本的に意味が違います。
業者がやる「清掃」は文字通り単なる「清掃」です。
ところが「オフィスの環境維持(または改善)」にはいろんな効果効能があるのです。
あなたはご自宅で「風水」や「断捨離」をしたことがありませんか?
それは「運気」を上げたいためにやるのですよね。
オフィスだって家と同じです。
空間の運気が上がることによって会社の業績アップに繋がることが期待できます。
総務部のような、一見会社の売上貢献には関係ないような部署でも、間接的に会社に貢献することが出来るのです。
空間の気が上がると何が起こるでしょうか?
一番大きいのは、社員の士気が上がること。
オフィスに来れば不思議とやる気がモリモリと湧いてきて、仕事がジャカスカはかどっちゃうよ〜、なんて素敵だと思いませんか?
会社は結局のところ「人」の集合体。
一人一人がいかに気持ちよく楽しく仕事ができるか、に会社の命運がかかっていると言っても過言じゃありません。
そのためにオフィスの環境を快適に保つことは超!超!超!重要なミッションなのです!
評価は家事と同じ
目に見えないことを評価できる人は、世の中には少ないものです。
だから「オフィスの環境維持」を頑張っている人を評価してくれる人は少ないと思います。
もちろん「いつもありがとね〜」とお礼を言ってくれる人はいます。
でも、営業や企画の仕事と同等に、給料に反映するような評価をしてくれる会社が果たしてどれほどあるでしょうか。
この感覚、ものすごく「家事」の評価と似ていると思うのです。
家事をどんなに頑張っても、夫や子供は「あって当たり前」。
本当は給料もらっても良いくらいの仕事なのに、その凄さを誰もわかってくれません。
ドラマ「3000円の使いかた」(原田ひ香・原作)で、妻が夫にキレた台詞があります。
あなたにはあって当たり前の家の中のいろんなこと、私は毎日やっています。それが私の仕事だと思っているし、それをするのが嫌なわけじゃないんです。
ただ・・・私はロボットじゃないから!人間だから!
それに、もういい年だし色々疲れちゃうし病気にはなるし、いくら話しかけても何にも返ってこなければ傷つくし。
私はあなたの召使いになるために結婚したんじゃありません!
ちゃんと会話くらいしてください!
料理がまずいんだったら、そんなの・・・そんなの自分で作れーーー!!!
これを見ていて・・・私は「夫」に上司や社員を重ねて見てしまいました(笑)。
オフィスの維持をやる人って、程度の差はあれど似たような不満を持っているのじゃないかと思います。
自分が食べこぼした食べかすくらい、自分で拭いとけ(私はお母さんか)!!!
気づかない人に腹を立てるのは間違い?
世の中には「気づく人」と「気づかない人」がいます。
それは生まれ持った性質で、良いとか悪いとか言えることではありません。
だから、「気づく人」が気づいて不満に思うことを「気づかない人」に強制するのはおかしい、という反論を受けることがあります。
確かに「気づかない人」に悪気はなく、もちろん罪はありません。
でも、それを”良し”としていいものでしょうか。
それだと気づく人の「気づき損」じゃないですか。
オフィス維持の仕事なんて誰だって面倒臭いんです。
でも「気づく人」は気づいちゃったら最後、放ってはおけません。
「放っておけば良いのに、細かく考えるあなたが改善すれば?」という方、ちょっと待ってください!
よくよく考えてください。
「気づく人」が気づく内容ってどんなことでしたでしょうか?
「食べた後は綺麗に」、「出したものは元に戻す」、「ゴミが落ちていたら拾う」・・・おおよそ社会人にイチイチ教えることではありません。
う〜ん、これを「気づく人、気づかない人」で肯定してしまったら、人間のモラルがどんどん崩れていく気がするのは私だけでしょうか。
まさに「割れ窓理論」。
数十年後の人類には「人に思いやりを持て」という言葉が通じなくなってしまうのではないか、と、オフィスにいると時々思ってしまうことがあります。
おわりに〜誰も評価しない仕事をする人こそ出来る人材。上司は気付け!
ビジネスをする上では「気づく」ということはもの凄く重要なんです。
その小さな気づきから、誰も考えなかったサービスが生まれてくるのですから。
だから「気づく」ことができるあなたはすごい。
起業家ならみんな知っています。
ところが雇われ仕事しかしていない人にはそこが分からない。
オフィスの環境維持が出来る人が実はすごい貴重な人材なんだとわかる人、少ないと思いますよ。
やって当たり前、褒められもせず、仕事として認めてももらえないのが大多数。
これじゃ気持ちが腐ってしまいますよね。
でも、私たちは知っています!
その仕事、会社が健全に成長するうえで超重要!超貢献しています!
そんなことも分からない上司はアホですよ。
自分でビジネスを考えたことがない人なんだな〜とガッカリしてしまいます。
言い換えれば、今まで言われたことや目の前のことしかやってこなかった人。
でも会社にはそんな人ばかり。
正直に言うとね、会社で相談者さんが評価してもらうことは難しいんです。
会社ってそういうところです(泣)。
最近の若い会社は新しい考え方をするので希望はあるかもしれません。
でももしあなたが「大手」や「老舗」企業にお勤めでしたら、悪いけど「絶望的」ですね・・・。
じゃあ、どうする?転職しますか?
転職しても同じです。運が良ければいい出会いがあるかもしれない。運が良ければ。
一番良いのは、あなたがやりたいことを見つけてお金にすることを考えるということ。
この世の中、なんでもお金になるらしいですよ(笑)。
自分のこだわっているところを「ビジネス」に繋げる。
どんなサービスが出来るかな・・・と考えるのはとても楽しいです♪
会社の給料を手放すのはもったいないですから、「辞めて企業します」というのはお勧めしません。
まずは頭の中で考えてみたら良いと思いますよ。
そうしたらつまらない会社のつまらない部分が案外気にならなくなります。
つまらない上司には、あなたの仕事の価値が理解できないだろうな〜って、許せるようになっちゃいますから(笑)。
そして、そのアイデアが膨らんで本当に起業したくなったら、そんなつまんない会社さっさとさよならしちゃいましょう♪
\プチ起業なら簡単に出来るよ!/
\本文中に登場したドラマの原作本/
3千円を笑うものは3千円に泣く!
勉強になるわあ〜